Subterranean Horizon
2011
200×90×50cm
写真撮影: 表 恒匡
[ Micro and Macro ]と[ Horizon ]
顕微鏡での細胞断面はミクロの世界。
しかし、それは宇宙のようなマクロの世界をも感じる。
ディテールのみではミクロかマクロかは判断され得ない。
ディテールで構成される形、あるいは付加する物の形体が、
その質感の位置関係を、見る者に示すものになるのだろう。
細胞断面なのか、空上から見る地球なのか。
近景と遠景が重なるディテールの世界が在る。
かつて地球は平たく、地の果ては絶壁での海の滝であった。
我々は、その水平線から夢と恐怖を形にする想像のフォルムを創り出していた。
しかし、いつしか地球は丸くなり、水平線は永遠に続くものとなった。
今は海の景色の中に、論理の水平線を見ている。
太古のように我々が大地と海のフォルムを想像できるなら、
陶磁のディテールがイメージから具現への道を示してくれる。

