囲み取って賞でるⅪ
1994
90×270×150cm
囲み取って賞でる
西洋では更地にした領域を、人工的に庭園として造り上げるのですが、日本では古来、自然のままの植物生態風景に簡易な柵などで境界線を引くことで私的な庭園空間を創り上げていました。
「囲み取って賞でる」は、あるがままの風景に境界線を引くことで私的な空間を創る手法。この手法は、情報過多の時代、自分に入る情報を削除せず、体験した〈もの〉、知識としての〈こと〉、素材、技法、同時代性、環境など、自分の領域に入ってくる、あるがままの情報風景に、テーマの境界線を引き、作品を導き出す私の制作論です。

